最近、玄関前の通称「カメ池」には、とてもきれいでかわいいカワセミがやってくるようになりました。近くの美濃屋川(みのやがわ)付近からでしょうか、夕方4時半頃、子どもたちが下校し、静かになった頃に決まって現れます。
青い翼の美しさに目を奪われるとともに、小魚を狙って水に飛び込む姿からは、6年国語で学習する宮沢賢治作『やまなし』に登場するカワセミの場面を想起させられます。
「・・・その時です。にわかに天井に白い泡がたって、青びかりのまるでぎらぎらする鉄砲玉のようなものが、いきなり飛び込んで来ました。兄さんの蟹ははっきりとその青いもののさきがコンパスのように黒くとがっているのも見ました。と思ううちに、魚の白い腹がぎらっと光って一ぺんひるがえり、上の方へのぼったようでしたが、それっきりもう青いものも魚のかたちも見えず光の黄金の網はゆらゆらゆれ、泡はつぶつぶ流れました。・・・」
(宮沢賢治『やまなし』より)