~満開の桜の咲くもとで、盛大な入学式~
冬が非常に厳しい寒さだったせいか、今年の春は、やや遅く感じました。附属中学校の桜の樹も例年より少し遅く開花し、4月8日の金曜日、ちょうど満開となった時に、平成23年度の附属中学校入学式を行うことができました。
来賓の皆様や保護者の方々、本校職員、在校生が見守り、拍手をする中、142名の新入生が体育館に入場してきました。緊張でこわばった顔をしている子、恥ずかしそうに伏し目がちの子、期待に胸をふくらませた感じの子、嬉しくて仕方がないといった笑顔の子、それぞれにいろいろな表情を見せてくれる新入生でした。
入学者呼名では、一人ひとりがしっかりとした返事で、これからの中学校生活を有意義なものにしていこうとする意気込みが感じられました。
学校長式辞に際して、まずは、3月11日に発生し、多くの方々が亡くなり、今なお行方不明となっている東日本大震災の犠牲者の方々に対して、入学した今、中学生として式場の参列者の皆様とともに黙祷を捧げました。
学校長式辞では、兼重校長先生は平山郁夫画伯の生き方を例に「美しい心」について触れました。「人間は毎日を生きていく中で、目の前に現れるいくつかの道のうち、一つを選ばなければならないということがある。そのときに、何を基準にして選ぶかと言うとき、私は美しいかどうかを、決める手立てにしている。」という平山画伯の言葉から、中学生としてのこれからの生き方について、「何事にも『美しい心』で接してほしい」と話されました。新しい仲間にも自分自身にも美しい心で接すること、自分自身をコントロールするときも美しい心によりコントロールすることなどを話され、「我慢できる自分」に気づくことが「自立の道を進んだ中学生」になることであり、そんな中学生になってほしいと期待を話されました。
橋本力人さんの新入生代表の挨拶も立派で、中学生として東日本大震災に対する意見を持ち、落ち着いた話し方の中にも力強さと優しさを感じさせる挨拶でした。在校生からの挨拶は、生徒会長の細江奈央さんにしていただきました。新入生も在校生も、互いに立派な挨拶で、附属中学校の生徒の立派な姿を見ることができました。
新入生の皆さんは、これからの中学校生活を楽しく有意義なものとしていただきたいと思いますし、上級生の皆さんと力を合わせて素晴らしい附属中学校を作り上げる原動力となっていただきたいと思います。